ばねに関する専門用語を分かりやすく解説しております。皆様の業務にご活用ください。
さ行
座
ばねを据える部位、相手部品などの総称。
最大応力
ばねに生じる最大の応力。
最大荷重
ばねに加わる最大の荷重。
座巻
圧縮コイルばねの端部で、見掛け上ばねとして作用しない部分。
皿ばね
中心に孔の開いた円板を円すい状に加工した、圧縮方向にばね作用をする、底のない皿形のばね。 ※ JIS B 2706参照。
皿ばね座金
底がない皿状のばね座金。 ※ JIS B 1251参照。
C形穴用同心止め輪
円筒穴内部に環状の溝をもつ穴の溝部にはめて、穴挿入部品の円筒方向の移動を防ぐ円環状のばねで、内径の中心位置と外径の中心位置とが同一の止め輪。※ JIS B 2804参照。
C形穴用偏心止め輪
円筒穴内部に環状の溝をもつ穴の溝部にはめて、穴挿入部品の円筒方向の移動を防ぐ円環状のばねで、内径の中心位置と外径の中心位置とが異なる止め輪。※ JIS B 2804参照。
C形軸用同心止め輪
環状の溝をもつ軸の溝部にはめて、軸挿入部品の軸方向の移動を防ぐ円環状のばねで、内径の中心位置と外径の中心位置とが同一の止め輪。※ JIS B 2804参照。
C形軸用偏心止め輪
環状の溝をもつ軸の溝部にはめて、軸挿入部品の軸方向の移動を防ぐ円環状のばねで、内径の中心位置と外径の中心位置とが異なる止め輪。※ JIS B 2804参照。
ジグザグばね
ジグザグ形のばね。
指定荷重
使用目的から指定するばね荷重。
絞り丸フック
引張コイルばねのフックの一種で、端末が絞り込まれたコイル部に成形した丸形のフック。
自由角度
無荷重時のねじりコイルばねの、コイル両端部の相対角度。
修正応力
コイルばねなどの材料断面に生じる応力で、単純なねじり応力に直接せん断力、曲りばり効果などを考慮した、応力修正係数を乗じた応力値。
自由長さ
無荷重時のコイルばねの長さ。ただし、圧縮コイルばねの場合は、自由高さともいう。
樹脂ばね
ばねの材料の種類による名称で、合成樹脂材料を用いたばね。
初張力
無荷重時にコイル間が密着している引張コイルばねの、コイル間を密着する方向に作用している力。
ショットピーニング
ばねの表面層に球形に近い硬質粒子を高速度で打ち当てることによって,疲労強度および耐応力腐食割れ性の向上を図る冷間加工法。表面に圧縮残留応力を与え,その表面を加工硬化させる。
スナップピン
軸の径方向の孔に差し込み、軸の相対移動を防ぐピン。
スナップリテーナ
軸の溝に差し込み、軸の相対移動を防ぐリテーナ。
スプリングバック
材料に力又はモーメントを加えて塑性域まで変形させた後除荷するときに,材料のもつ弾性のために原形に戻ろうとする現象。
スプリングピン
弾性がある板を円筒状に丸め、その半径方向のばね作用を利用し、穴に打ち込んで隣接部品を連接するピン。 ※ JIS B 2808参照。
静的荷重
時間的に、ほぼ変動しない荷重。
接触形ぜんまい
材料どうしが互いに接触しているぜんまい。
セッチング
ばねに,あらかじめ使用される最大値を超える荷重又はトルクを加えて,ある程度の永久変形を生じさせ,ばねの弾性限を高めて耐へたり性および耐久性を向上させる加工。
セッチング荷重
ばねにセッチングを施すとき、ばねに加える荷重。
セラミックばね
ばねの材料の種類による名称で、セラミックスを用いたばね。
線間隙間
コイルばねの中心線を含む断面で、互いに隣り合うコイルの中心線に平行な材料断面間の隙間。
線細工ばね
ばねの材料の種類による名称で、線状の材料を用いた各種形状のばね。
全たわみ
無荷重時から最大荷重時までのばねのたわみ。圧縮コイルばねの場合は、自由長さと密着長さとの差をいう。
線ばね
ばねの材料の種類による名称で、線状の材料を用いたコイルばね。
ぜんまい
薄板状の材料を用いた渦巻ばね。
総巻数
コイルばねのコイルの端から端までの巻数。
側面丸フック
引張コイルばねのフックの一種で、コイル外周部からコイル軸線方向に成形した丸形のフック。